24時間テレビ2017チャリティーマラソンに思う
24時間テレビチャリティーマラソン2017年ランナーは?
2017年7月30日日本テレビ系列で放送された「行列のできる法律相談所」の中で、24時間テレビのチャリティーマラソンの走者を発表するとさんざんCMまたぎで引っ張った挙句、結局は8月26日24時間テレビ放送当日にその名前を発表することが明かされた。
「行列のできる法律相談所」を観ていて、どうせ番組の最後まで話を引っ張るんだろうなあと思っていたら案の定という形だったのは想定内だったけど、まさか24時間テレビ放送当日に発表になるとは予想外の展開。
私は毎年24時間テレビのチャリティーマラソンは誰が走るのか?が楽しみでしょうがない
わけね~~じゃ~ん!!
っていうかいつまでこの企画やるんだろうというのが正直な感想。
世間でも『誰が走るのか?』が話題になるのは、ただ単に
・高額なギャラ(噂では1千万とも言われている)が欲しくて
・一気に好感度・知名度を上げたくて
などの理由からどうせ走るんじゃね~の?それって誰なの?というのが知りたいだけなのではないだろうか?
例年なら5月とか6月あたりに発表されて、そこから2~3ヶ月トレーナーが指導して走りこみをするそうだ。
今回24時間テレビ放送当日にその名前を発表するとなった経緯は色々と噂されているが、私なりに想定してみた。
・5~6月に発表する予定だったのがその事務所からドタキャンされた。
・すでに『りゅうちぇる』に決定していたが、『りゅうちぇる』があまりにも日焼けしていることからばれてしまい、話題性に乏しいので保留にした。
・世間ではもうヤメロという風潮があることは百も承知だが、発表の形を変えることで『今年はちょっと趣向を凝らした演出です』を押し出したい。
といったところではないだろうか?
24時間テレビ2017チャリティーマラソン ギャラとかは?
手塩に掛けて育てたタレントを24時間拘束するのだから当然ギャラは発生する。
ギャラが安くても知名度&好感度は抜群に上がる(?)ため、24時間テレビチャリティーマラソンを是非走りたいというタレント&タレント事務所はゴマンといるに違いない。
ただ無名なタレント(お笑い芸人、売れてないアイドル、グラドルなど)を起用したところで何の話題性も無いし、そいつが走っている姿を見たところで誰も感情移入すらできないだろう。(まあこの企画自体どうでもいいので誰が走ろうと感情移入など皆無だけど)
海外のチャリティーの場合、コンサートなどに参加するアーティストはノーギャラなのが当たり前だそうだ。まあ年間数億儲けてるから、ちょっとコンサートで歌うくらいタダでやっても高感度上がるし、、、ってのがあるんでしょう。
というか本気でチャリティーに取り組んでいる海外アーティストも多い印象がある。そもそものチャリティーに対する考え方自体が海外と日本では違うのではないだろうか?
一説には24時間テレビチャリティーマラソンのギャラは1千万と噂されている。マラソンをやめてそのギャラ分を募金しろという意見もあるが、
マラソンやる→子供たちが喚起される?→武道館に募金しに行く
という図式から1千万を超える募金が集まるのなら24時間テレビチャリティーマラソンはやる意義があるのかも?
24時間テレビはやる意義があるのか?
2016年の24時間テレビの放送に合わせてNHK『バリバラ』が、生放送で『24時間テレビ』が障害者を感動の道具にしていると批判した。
感動ポルノという表現(健常者の感動を呼ぶために障害者を取り上げる風潮)で24時間テレビを痛烈に批判する内容だった。
たしかに24時間テレビが始まった当初は集まった募金がどういうところに使われているか?とか、どういった所に募金を集めるべきかを放送しいていた本来の目的であるチャリティー色の強い番組だったと記憶する。
いつしか障害者に山登りや遠泳をさせるチャレンジ企画が増えてきた。
その理由としては従来のチャリティー色が強い内容だと飽きられて視聴率が落ち込んだ為、バラエティー色を強める為にチャレンジ企画が増えてきたのではないだろうか?
こうしたチャレンジ企画が増えたことが感動ポルノと批判される原因になったのだと思う。
私も昔は24時間テレビってすげー有意義ことやるなあ日テレはと思っていましたが、チャレンジ企画が増えてきたあたりで雲行きが怪しくなってきました。
感動の押し付け、無理やり作られた感動
いや、そもそも作られているから感動なんて微塵も無いんですが、チャレンジ企画を始めた当初から視聴率は2桁で安定しているということは押し付けの感動に感動させられる低脳な日本国民が多いということなんでしょう。
私の大ッ嫌いな番組で『志村動物園』があります。
育児拒否をした動物の子どもをタレントが預かって親離れするまで育てて、『CMのあと感動のお別れ』
アホか。何回やるねんその企画。いい加減辟易。動物の志村けんも好きだけど、この番組全体に流れる無理やり作られた感動がばかばかしくて観ないです。
『はじめてのおつかい』なんかも同じ流れですねえ。アホくさ。
日テレはどうもこのような感動の押し付け番組を得意とするみたいですが、「やばい~メチャ感動した」と賛同する低脳な日本国民が多いので日本テレビは視聴率3冠とかになるんでしょう。
24時間テレビはそういった感動の押し付けでコンスタントに視聴率を稼いでいるわけで、視聴率が稼げているということはスポンサーからも信頼されているのかもしれません。(スポンサー料1.5倍という噂もあります)
感動ポルノと批判され、感動の押し付けを指摘されまくっている24時間テレビ。
今後本当に存在意義があるのかというと、本来のチャリティーという目的をどれくらい達成できているか否かではないでしょうか?
募金+スポンサー収入-ギャラ-制作費=+○億円?+千万円?
赤字になっても日本テレビからそれなりの値段を募金できるのであれば番組の存在意義はあるのかもしれません。
おバカなお祭り騒ぎのフジテレビの「27時間テレビ」。アホくさ過ぎて観た事ないですが、
この「27時間テレビ」の平均視聴率と24時間テレビの平均視聴率では24時間テレビの方が安定して2ケタ台の視聴率をたたき出しているそうです。
24時間テレビはその存在意義を問われる岐路に立っているのでは
24時間テレビ2017チャリティーマラソンのことを書くつもりが番組の存在意義のことまで書いてしまいましたが、ネットの書き込みを見ると
「感動の押し付けがイヤ」
「うんざり」
「チャリティーマラソンの意味がわかんない」
などの反対意見が多い印象。やはり一度全ての金額を公表した方が良いのではないでしょうか?
タレントひとりひとりのギャラがいくら掛かったとかは要らないので、さっきも書いたように
・募金総額
・スポンサー収入
・タレントギャラを含んだ総制作費
を公表して、差し引き日本テレビがどの団体にいくら寄付したかを明確にすることで24時間テレビの存在意義が世間に認知されるのではないでしょうか?(って公表されてんのかな?)
チャリティーマラソン含め、感動の押し付け目白押しでも年間数億、数千万の寄付がされているのであれば24時間テレビは続けるべき番組なのかもしれません。